水交社は、海軍将校の親睦・研究団体であり、本部は東京に置かれ、呉にも支社が設けられていた。水交社はなによりも海軍将校の親睦の場であり、海軍の祝祭典、祝賀会のほとんどが水交社で開催されたという。水交社の所在地は、鎮守府長官官舎の近く、呉市街を一望できる高台に位置していた。現在は、自衛隊の官舎が置かれており、水交社の建物は現存していないが、眼鏡橋から水交社に至る坂道に面影が残っている。呉YWCAの建物が水交社の倉庫であったと言われているが、詳細は不明である。
なお、準士官のクラブとしては海友社があり、眼鏡橋の付近に設置されていた。